介護業界とは…
2000年に介護保険………などと言う難しい面倒な話をするつもりはありません。
それはまた後程詳しく書くかもしれませんが…
ここでは、表向きの介護業界について書くつもりもありません。
実際に介護業界で働いて、現場で見た事、体験した事を書いていくつもりです。
介護業界の3K
介護業界のイメージとして、いわゆる「3K」と呼ばれるものがあります。
キツイ、汚い、危険。
「キツイ」とは、肉体的重労働。
「汚い」とは、汚物処理。
「危険」とは、感染症などの感染。
最近ではその他に、「給料が安い」「結婚できない」なども言われるようになりました。
「キツイ」
もちろん肉体的重労働のキツさはあります。
車いすからベッドへの移乗。
少しでも足で支えてくれる方なら、まだ軽い力で移乗出来るのです。
そして痩せてしまって軽い方なら…
しかし、寝たきりの方となるとそうもいきません。
全く力の入らない方だと、妙に重く感じるのです。
寝てしまった子供を抱っこしたりすると、余計重く感じますよね?
それと同じ感じです。
そして、高齢者も一人の人間です。
痩せている方もいれば、結構太っている方もいるのです。
介護職員にしてみれば、自分より重い方を持たなければいけないのです。
いくら正しい介護技術を身に付けていたとしても、80キロの物が10キロに感じる事はないでしょう。
太っている方を非難するつもりはないのですが、介護職員にとっては、これが結構な重労働になってしまうのです。
1人ならまだしも、その様な方が何人もいたら…
そして、精神的なキツさも忘れてはなりません。
うつ病になりやすい職業として、医師や看護師などが上位に来ますが、介護職も上位に来るのです。
医師や看護師などと共通するのですが、介護職も人の死と関わる機会がとても多くなります。
昨日まで元気だった高齢者が、次の日出勤すると既に亡くなっていた…
夜勤中に急変しそのまま亡くなってしまった…
あってはならない事ですが、自分のミスによって亡くなってしまう事もあるでしょう…
この様な精神的なストレスが常に付きまとうのです。
そして、施設によって違うと思いますが、救急車に乗る機会が増えます。
私も介護の仕事を始めて、初めて救急車に乗りました。
いいのか悪いのか、何度も救急車に乗る機会がある為、救急車慣れしてしまいました。
恐らく救急車の中で、冷静に必要事項を説明出来るのは、介護職員くらいでしょう…
普通の人ならこんなにも救急車に乗るのは、結構なストレスになると思います。
私も初めての救急車は結構なストレスでしたので…
そして、他の職場にもあると思いますが、何故か人間関係問題が、この業界は特に多いのです。
恐らく精神的なストレスに一番影響してくるのが、この人間関係ではないでしょうか。
そして、あまり表には出て来ていない問題として、入居者による暴言・暴力。
介護職員が入居者に暴力を振るうのではないのです。
その逆で、介護職員が入居者に暴力を振るわれるのです。
自立されていて、認知症などの症状もなく、元々性格が穏やかな方なら、暴力などないので職員としても穏やかに接することが出来るでしょう。
しかし、認知症の方などはそうもいきません。
認知症の方が全員暴力を振るうわけでもないですが。
この暴言・暴力は認知症だから仕方ない、と言うのも分かりますが、職員としては分かっているけどキツイものがあります。
暴言は何とかスルー出来たとしても、暴力だけはケガに繋がる事もあるので…
続きは次へ…