なぜ転職を考えるのか「精神的ストレス」part2

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なぜ介護職は転職を考えるのか…

そこには「精神的ストレス」も多く影響します。

しかもそれが「入居者」「入居者の家族」の場合もあるのです。

 

入居者の暴言・暴力

入居者の方には、認知症の方が多くいらっしゃいます。

8割くらいが認知症だと思ってもいいでしょう。

介護職員は、もちろん認知症の勉強もしています。

そして、日常的に認知症の方と接しています。

だから理解しているのです。

理解しているのですが、やはり理不尽な事が重なると、我慢の限界が来てしまいます。

介護職員は聖人ではないのです。

認知症の方は、時として暴力を振るい、暴言を吐く事があります。

介護職員が優しく、声掛けしながら接していてもです。

介護職員を他の誰かだと思い、行動する事が多いのです。

しかも、手加減も何もありません。

暴力を振るう時は、何の前触れもない時もあります。

介護職員が無防備な時に、手加減もなくいきなり殴って来るのです。

高齢者だからそんなに力はないだろうと思うでしょうが、高齢者でも体格が良い高齢者もいます。

女性の介護職員より大きい入居者も多いです。

以前、暴れる男性入居者の話を聞いたことがありますが、その方は男性職員が2人がかりで抑えたと聞きました。

その男性入居者は精神病でした。

理解はしているのです。

しているのですが、日常的に何も悪い事をしていないのに、他の誰かと間違われ殴られる。

痛いですし、意味もなく殴られるのは結構ショックが大きいものです。

それには暴言も付いてきます。

他の誰かに言う暴言を、代わりに介護職員が受けているのです。

相当なストレスになります。

その様な入居者がいる為に転職を考えているなら、入居金や月額使用料の高い施設に行くといいでしょう。

その様な施設は、比較的自立していて、外出も1人で許可されている入居者が多いので、認知症のある入居者の割合が少なくなっています。

 

入居者家族によるクレーム

入居者の家族からのクレームも結構多いです。

中にはほぼ毎日面会に来てくれて、食事介助や排泄業務までやってくれる家族もいます。

介護職員からすると、これほどありがたい家族はいません。

面会に来てくれるだけでも、入居者が穏やかになるのです。

そして入居者がとても嬉しそうな顔をするのです。

しかし、この様な家族は結構少ないです。

私が一番多く聞いたクレームは、「転倒させないでほしい」でした。

もちろん介護職員も、転倒には一番気を付けています。

高齢者の場合、転倒が骨折に繋がる事も多いので。

日中は比較的、転倒の可能性のある入居者は、介護職員の目の届く場所にいてもらいます。

それでも、職員1人で30人くらいの入居者を見ています。

他の入居者の対応をしていると、どうしても目が届かなくなったり、気付いて駆け付けても間に合わなかったり、と言う事もあります。

それでもまだ、比較的日中は転倒を防ぐ事が出来ます。

しかし、夜間となるとそうもいかないのです。

居室で寝ている入居者の転倒を防止するのです。

居室に張り付いているわけにはいきません。

ベッドの下に、足を下ろせば介護職員に知らせるセンサーマットを置いている入居者も多いです。

介護職員も、センサーマットのコールが鳴れば、走って居室へ向かいます。

けれどもその頃には、もう転倒している事も多いです。

意外と高齢者は行動が早いのです。

転倒させてしまった事は悪い事かもしれません。

けれども介護職員も精一杯の努力はしています。

私は、「今度転倒させたら警察に訴える」と言う家族も見た事があります。

その入居者はセンサーマットもありません。

夜勤の巡回の時に、たまたま転倒していたら、それだけで警察へ訴えられるのです。

入居者からのクレームももちろんあります。

「お風呂が遅い」「席についているのにお茶が出て来ない」「高いお金払ってるのに」…

もう少し職員が多かったらな…と思う事も多いです。

介護職員は必死です。

常に走り回っています。

そして、疲れ果てて退職していくのです。

そして、他の職員に負担がかかり、その職員もまた、疲れ果てて退職していくのです。

もう少し、介護職員を色々な形で評価してくれたら、この様な事態は防げると思います。

介護職員も人間です。

そして生活があるのです。

介護職員は奴隷ではないのです。

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なぜ転職を考えるのか「精神的ストレス」part1

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なぜ介護職は転職を考えるのか…

そこには色々な「精神的ストレス」が絡み合っているのです。

介護職はうつ病になるリスクが高いと言われています。

介護職は、対介護職員、対入居者、対入居者の家族、対看護職、対ケアマネ…

色々な職種、人と関わる事が多くなるのです。

その為、色々な「ストレス」と向き合う事になるのです。

もちろん、その関わりの中で、楽しい事や嬉しい事、たくさんあります。

しかし、その事も打ち消してしまうような「ストレス」が非常に多いのです。

 

入居者の死

介護職員は、入居者の死に関わる事が多くなります。

介護職の仕事の対象は、高齢者。

言い方は悪いですが、「死」や「病気」を身近に感じる年代になります。

施設に入居する高齢者は、ほとんどが何らかの病気を抱えています。

そして、介護度が重い入居者が多い施設は、必然的に「死」に関わる機会が増えるのです。

昨日まで元気だった入居者が、今日出勤したら亡くなっていた。

と言う事もあります。

どの入居者でもそうですが、特に優しくしてくれた入居者や、色々な話をしてくれた入居者、全く予想外の急変だった入居者…

その場合はいつも以上に悲しみや、もっとこうしてあげればよかったと後悔する事もあります。

また夜勤中にオンコール(看護師に連絡)がない施設なら、介護職員の判断で救急車を呼んだり、AEDを使用したり、と言う場面に出くわすこともあります。

オンコールがあっても、看護師が来てくれない施設や、間に合わない場合は、介護職員で対応する事になります。

介護職はあくまでも介護であって、看護師ではないのです。

研修はしているものの、いざその場面に出くわした時のストレスは、相当なものがあります。

判断の誤りで、その入居者が亡くなるかもしれないのです。

私は介護の仕事を始めて、初めて救急車に乗りました。

入居者が亡くなるかもしれない不安や、介護職と言うだけで、入居者の事は全部分かっているだろうと思っている救急隊員への説明、相当なストレスでした。

他の業務の為、入居者が急変したのを知らず、救急車を呼んだ段階で呼び出され、急にバイタルなどを急いで説明され、救急車に乗せられる事もあるのです。

もちろん介護職は入居者の事は分かっていなければいけません。

しかし、70~80人規模の施設の場合、1人1人の薬の種類や、複数の既往歴の把握はなかなか難しいと思います。

しかも私が初めて救急車の乗ったのは、未経験で入社して3か月目くらい。

入居者の名前を覚えて、早番から夜勤まで全部の仕事を覚えた頃。

ちゃんと説明しなければ、と言うプレッシャーは結構なものでした。

慣れていても、人の生死に関わる事は結構なストレスになります。

私も説明するのに慣れても、生死に関わる事には慣れませんでした。

介護職は、介護であっても、医療行為は出来ませんが、医療にまで関わる機会も多いのです。

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